『孫の財布が壊れた篇』


ストーリー概要
「孫に贈った財布が壊れた!」ある日、セレクトショップに1本のクレーム電話が入ります。電話の主は、社会的地位のある70代男性・九条有造(くじょうゆうぞう)。彼は、以前店舗でトラブルを起こしたVIP客・九条有子の父親でもありました。“説教・自慢・激昂”が繰り返される中、新人販売員・津頼琴音(つらいことね)は対応に追われます。しかし、正論は火に油を注ぎ、中途半端な謝罪はさらなる怒りを招くばかり。「男の上司を出せ」といった無理難題も飛び出し、ついには上司へのエスカレーションに発展していきます。このゲームは、承認欲求の裏にある心理を見極めながら、感情に巻き込まれず冷静に対応する力を養う、研修用ゲームの第二弾。クレーム対応の本質に迫る、実践的な学びを提供します。
人物紹介

■津頼 琴音(つらい ことね)
20代前半・アパレル会社「サウス・リパブリック」勤務。今春大学を卒業したばかりの新人販売員。憧れの職に就けて、忙しいながらも充実した日々を送っている。

■九条 有造(くじょう ゆうぞう)
70代後半(団塊の世代)・元大手商社の役員。「サウス・リパブリック」のVIP顧客である九条有子(ゆうこ)の父。有子の姪にあたる孫の伊緒(いお)を溺愛。競争心が強く、権威主義的な一面を持つ。

■上杉 尊(うえすぎ たける)
40代前半・「サウス・リパブリック」日本橋店の店長。店長歴5年を誇り、店舗運営の責任者でありながら、ベテラン販売員としても現場に立つ。誠実で温厚な性格だが、やや気が弱く、事なかれ主義的な一面も見られる。