『台風で傘が壊れた篇』
ストーリー概要
百貨店のセレクトショップを舞台に、新人販売員・津頼琴音（つらいことね）は、一本の壊れた傘を手に現れたVIP客・九条有子（くじょうゆうこ）から厳しい言葉を浴びせられます。「母が寝込んだのはあなたのせい」と語気を強める九条氏。さらに、無理難題の要求、録画やSNS拡散の脅しなど、次々に琴音を追い詰めていきます。謝罪の一言が「不具合の認定」と受け取られたり、値段の説明が「約束」と捉えられたりと、言葉ひとつで状況が一変する緊迫したやり取り。そんな中でも、“共感”と“線引き”のバランスをどう取るかが鍵となります。本作は、こうした現場のリアルな対応を体験しながら学べる、研修用ゲームの第一弾です。現代の接客現場で求められるスキルを、臨場感たっぷりに身につけることができます。
人物紹介
■津頼 琴音（つらい ことね）
20代前半・アパレル会社勤務。両親と姉の4人暮らし。
今春大学を卒業したばかりの新人販売員。憧れの職に就けて、忙しいながらも充実した日々を送っている。
■九条 有子（くじょう ゆうこ）
40代後半・広告会社勤務。ファッションへの関心も美意識も高く、舞台となるブランド店ではVIP会員歴10年を誇る。百貨店への信頼も厚い。